ほしがおか成長クリニックは、低身長・成長障害などの小児内分泌診療を中心とする専門クリニックです。小児の専門診療の一つとして、夜尿症(おねしょ)の診療も行っています。
「小学生になってもおねしょが続いている」「宿泊学習や修学旅行が心配」「いつ受診すればよいか分からない」とお悩みではありませんか。
名古屋市千種区・星ヶ丘で、お子さんの状態とご家庭の状況を確認し、必要な対応を一緒に検討します。
夜尿症(おねしょ)とは
夜尿症とは、5歳以上のお子さんで、夜間睡眠中のおねしょが月1回以上の頻度で3か月以上続く状態をいいます。幼児期のおねしょは珍しくありませんが、小学校に入っても続く場合や、お子さん・ご家族が困っている場合は、小児科などへの相談をご検討ください。
夜尿症で受診を検討する目安
おねしょは成長とともに自然に減っていくこともありますが、次のような場合は受診をご検討ください。
- 小学生になってもおねしょが続いている
- おねしょの頻度が多い、または毎晩みられる
- 宿泊学習や修学旅行を控えていて心配がある
- お子さん本人がおねしょを気にしている
- 昼間のおもらし、尿が近い、急にトイレへ行きたくなるなどの症状がある
- 一度おねしょがなくなっていたのに、再びみられるようになった
- 受診すべきか、ご家庭だけでは判断が難しい
夜尿症は、保護者の育て方やお子さんの性格が原因ではありません。お子さんを叱るのではなく、現在の状態を確認し、それぞれのお子さんに合った対応を検討することが大切です。
夜尿症が起こる仕組み
夜尿症は一つの原因だけで起こるのではなく、主に次の要素が組み合わさって起こると考えられています。

夜尿症が起こる仕組み(概念図)夜につくられる尿の量が多い
睡眠中は「抗利尿ホルモン」というホルモンの働きによって、つくられる尿の量が抑えられます。子どもでは、このホルモンの分泌リズムがまだ十分に整っておらず、夜間の尿量が多くなることがあります。
膀胱にためられる尿の量が少ない
成長途中では、夜間に膀胱へためられる尿の量がまだ少なかったり、尿がたまると膀胱が収縮しやすかったりすることがあります。
尿がたまっても目を覚ましにくい
睡眠中に膀胱がいっぱいになったという信号を受けても、尿意で目を覚ます仕組みが発達途中のため、そのまま排尿してしまうことがあります。
これらの発達には個人差があります。お子さんの努力不足や性格の問題ではなく、複数の要素が関係しているため、状態に応じた対応を検討します。
当院の夜尿症診療
当院では、岩山医師と畔柳医師が夜尿症の診療を行っています。おねしょの回数だけで判断するのではなく、これまでの経過や昼間の排尿症状、生活状況、お子さん本人とご家族の困りごとを確認し、対応を検討します。

当院における夜尿症診療の流れ(診療内容はお子さんの状態によって異なります)お子さんの状態を確認します
初診では、おねしょの頻度や時間帯、一度おねしょがなくなっていた時期があるか、昼間のおもらしや頻尿がないかなどを確認します。あわせて、排便状況、水分のとり方、睡眠、これまでの病気や治療についても伺います。
必要な対応を検討します
診察内容は、お子さんの年齢や症状によって異なります。必要な検査や治療については、診察のうえで医師が判断し、ご家族に説明します。
ご家庭と相談しながら進めます
夜尿症への対応は、年齢、症状の程度、宿泊行事の予定、お子さん本人の希望などによって変わります。すぐに治療を開始するか、まず生活上の工夫から始めるかも含め、ご家庭と相談しながら進めます。
診察・検査について
診察では、お子さんの症状やこれまでの経過についてお話を伺います。診察の結果、検査が必要と判断した場合には、尿検査などを検討します。さらに詳しい検査が必要な場合は、対応可能な医療機関への紹介を検討します。すべてのお子さんに同じ検査を行うわけではありません。
受診前に分かる範囲でご確認ください
- 1週間に何回くらいおねしょがあるか
- おねしょが多い時間帯
- 一度おねしょがなくなっていた時期があるか
- 昼間のおもらし、頻尿、尿意の我慢しにくさがあるか
- 便秘や便のおもらしがあるか
- 夕方以降にどの程度の水分をとっているか
- これまでに夜尿症の治療を受けたことがあるか
- 宿泊学習や修学旅行などの予定があるか
すべてを記録してから受診する必要はありません。分かる範囲でお伝えください。必要に応じて、受診後に排尿や水分摂取などの記録をお願いする場合があります。
夜尿症の治療について
夜尿症の治療では、まず生活習慣を確認し、お子さんの年齢や症状、ご家庭の状況に応じて対応を検討します。一般的な治療には、生活指導・行動療法、薬物療法、夜尿アラーム療法などがあります。実際に行う治療は、診察のうえで医師が判断します。
生活習慣の見直し
規則正しい生活、日中と夕方以降の水分のとり方、就寝前の排尿、排便習慣などを確認します。過度な水分制限を自己判断で行わず、医師と相談しながら取り組むことが大切です。
薬物療法
症状に応じて、夜間につくられる尿の量を抑える薬などが治療の選択肢となる場合があります。薬の使用方法や注意点について説明を受け、医師の指示に従って使用します。
夜尿症の担当医・診療日
当院では、岩山医師と畔柳医師が夜尿症の診療を担当しています。
岩山 秀之 医師
日本小児科学会認定小児科専門医、日本内分泌学会認定内分泌代謝科専門医。成長・小児内分泌診療を中心に、夜尿症の診療も担当しています。
畔柳 佳幸 医師
日本小児科学会認定小児科専門医・指導医、日本腎臓学会認定腎臓内科専門医・指導医。小児腎臓領域の診療経験を生かして、夜尿症の診療を担当しています。
診療日について
診療日や担当医は変更となる場合があります。当院は完全予約制ですので、最新の診療日と予約状況は予約ページでご確認ください。
夜尿症についてよくあるご質問
Q1. 何歳から受診できますか?
一般的には5歳以降で夜尿症が続く場合はご相談ください。
Q2. 自然に治ることもありますか?
自然に改善する場合もありますが、小学校入学後も続く場合は一度診察をおすすめします。
Q3. 怒った方が治りますか?
いいえ。夜尿症は病気であり、お子さんの努力不足ではありません。叱ることで改善するものではありません。
Q4. 保険診療ですか?
保険診療で対応できる場合がほとんどです。詳しくは受診時にご説明いたします。
Q5. 宿泊学習までに改善できますか?
お子さんの状態によりますが、宿泊行事に向けて治療や対策をご提案できる場合があります。早めの受診をおすすめします。
Q6. 夜中に起こしてトイレへ連れて行った方がよいですか?
毎晩決まった時間に起こすことが、必ずしも夜尿症そのものの改善につながるとは限りません。お子さんの睡眠や症状によって対応が異なるため、医師へご相談ください。
おねしょについてさらに知りたい方へ
夜尿症の基礎知識、セルフチェック、受診時に役立つ夜尿相談シートなどは、「おねしょ卒業!プロジェクト」※でもご覧いただけます。当院は、同サイトの「近くの病院を探す」に、夜尿症について相談できる医療施設として掲載されています。
※フェリング・ファーマ株式会社が運営する外部サイトへ移動します。
参考情報
- 日本泌尿器科学会「『おねしょ』(夜尿症)が治らない」
- 日本夜尿症学会編『夜尿症診療ガイドライン2021』診断と治療社、2021年
本ページの医学的内容は、岩山 秀之 医師が確認しています。
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